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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第1章 バニラ


「や、ややや、やめろおおおっ…」
「なあんでよ…こんなに敏感なのにもったいないじゃない」
「もったいない?」

一体何がもったいないんだ。
俺が敏感だと、俺が得するのか!?

「そー…だって、すんごく、気持ちいいんだよ?」

俺の顔をまっすぐ見て、べろりと舌で唇を潤した。

「う…」

妖艶な笑みを浮かべるニノは…
こんなに幼い顔をしてるのに、ものすごい色気を体から発してて。

「気持ちよくしてやるよ…」

ぐりっと俺の中にいる指を動かした。

「あっ…」

びくりと身体が震える。
それを見たニノはまた唇を舐めた。

「すごいね。大野さんの身体…」

なにがすごいんだ…もう訳わかんねえ…

「も、やだよお…」
「かわいいんだから…」

やだっていってるのに、なんでその返事なんだよ…
会話噛み合ってねえよお…

俺の中に指を突っ込んだまま、ニノはソファに乗っかってきた。
俺の頬にちゅっとキスすると、耳元に囁いた。

「ね…ここに、俺、入ってもいい?」

いいわけねえだろっ…

なんで俺が女役なんかしなきゃいけないんだっ!?
俺のほうが年上だぞっ!?
俺のほうが身長ちょっとだけ高いんだぞっ!?

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