• テキストサイズ

カラフルⅤ【気象系BL小説】

第5章 濡羽色(ぬればいろ)


嬉しくなって、首筋に唇を這わせたら、もっと甘い声が聞こえた。

「あ…ニノ…」

大野さんの手が、俺の背中を滑り降りた。
背筋を指で辿るように撫でると、ぞくぞくが這い上がってくる。

ぶるりと震えると、大野さんは嬉しそうに笑った。

「そう…笑って…?」
「え…?」

その顔が、好きなんだ。

「もっと、あなたが笑ってる顔…見たい…」

照れたように顔を逸らす大野さんの頬は真っ赤だった。

「ばか…」

顕になった首筋にまた唇を這わせた。
筋を辿って舌を這わせたら、ぶるっと大野さんの身体が震える。
耳にちゅっとキスをして、見上げた大野さんの顔を見つめながら、スエットの上着に手を入れた。

下に着てるTシャツを引っ張り出して、更にその下にある滑らかな皮膚に触れる。
暖かくて、指先が気持ちいい。

そのまま脇腹を指先で滑らせて撫でると、大野さんの手も俺のスエットの上着に入ってきた。
同じように素肌に触れて、指を滑らせるように動かす。

「ん…気持ちいい…」
「ほんと…?」
「ん…いい…」

そう言うと、大野さんがまた笑ってくれて…
こつんと額と額をくっつけたら、大野さんの手が上着から出ていった。

/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp