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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第1章 バニラ


「はぁ…いい…」

気持ちよさそうな声が聞こえて、なんだか嬉しくなってしまう始末で。

ずるりとニノが俺の中から出ていって、口から糸を引いてもおかしいと思えなかった。

「ふふ…いい子…大野さん…」

幼いニノの顔が近づいてきて、俺の口の端に引っかかってる糸を舐め取った。

そのまま俺の唇にキスをした。

「口、開けて…?」

そう囁かれて、素直に口を少し開けると舌が差し入れられて。
俺の舌を見つけると、絡めてきた。

俺の頬をニノの小さい手が包む。

ぴちゃぴちゃといやらしい音がして、顔の角度を変えながら、何度も何度もニノは俺の口を舐めて。

その間にニノの手は、パジャマの上から俺の息子ちゃんをナデナデしてて。

気持ちよくて、ぶっぱなしそうだった。
さっき、イク直前だったし…

「に…ニノ…」
「ん…?」
「俺、もう…出ちゃう…」
「ふふ…」

ちゅっと音を立てて唇を離すと、ニノはじっと俺のこと見つめた。

「ねえ、どうして欲しい…?」

幼いのに…目の奥の妖艶な炎は、ニノだ。
誘うように微笑むと、俺のまぶたにキスをひとつ落とした。

「ちゃんと俺に教えろよ」

ブルリと身体が震えてしまうような、声だった。

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