第1章 バニラ
俺を…気持ちよく…って…
「ん…んっ…いい…ねえ、大野さん、吸って…?」
甘えた声のまま、優しく頭を撫でられる。
「俺も、舐めてあげる…ねえ、なんだったらお口で出してもいいんだよ…?」
お口って…
あ…え…?ニノのお口…
幼い顔のニノが、裸でいやらしい口を開けて俺の前に跪いてる姿が浮かんだ。
「んっ…」
色っぽい悪魔の声が聞こえて、思わずその茎に舌を這わせた。
「あぁ…いい…もっと、裏筋舐めてよ…」
少し腰を引くから、裏筋から先端までねっとりと舐めてやった。
ぶるっとそれが震えた。
「ん…気持ちいい…」
声までちょっと幼い。
なのに…なんでこんな、艶っぽいと思ってしまうんだ。
口に入ってるニノから、特殊な味がした。
これって、あれか…先走りってやつか。
じゅうっと吸ってつばを飲み込むと、もっとニノは悦んだ。
「いい…とってもいい…上手だよ…大野さん」
俺の後ろ頭を支えながら、ニノの腰はゆらゆらと動いてる。
その動きに合わせて、俺も口を動かした。
だんだん、思考が麻痺してきて…
一体俺は、男の…ニノのモノを咥えて何をやってるんだろうって、考えることができなかった。