第1章 バニラ

「舐めて…」
「ふふ…それから…？」
「イかせて…」

ふわふわ現実感がない。
なのに…俺は即物的な快感を、こんな幼いニノにねだってる。

きっと、おかしくなってるんだ

ニノがこんな姿になったのも。
ニノのちんこを咥えたのも。
ニノが俺のちんこを咥えるのも。
ニノが俺をイカせるのも。

頭がおかしくなってるから、いいんだ。

「かわいい…大野さん…」

すごく可愛い顔をしてるのは、ニノなのに。

俺の頬を、すんごく愛おしそうに撫でて。
そして細い腕で、優しく俺を抱きしめた。

「いい匂い…」

すうっと息を吸うと満足げな顔をして、身体を離した。

「いいよ…舐めてあげる」

ゆっくりと身体をずらすと、俺の膝を降りて女の子みたいにぺたりと床に座り込んだ。
手を伸ばして俺のパジャマズボンを下げると、中から俺を取り出した。

焦らすようにゆっくりゆっくりと顔を近づける。
先端にちゅっとキスすると、勝手に身体がブルリと震えた。
それを見て、微笑んだ。

サラリと髪をかきあげると、ぱくっと俺を咥えた。

「あぁ…っ…」

痺れるような快感と、熱。
温かい粘膜の感触。

ニノの小さな口に入っているという、背徳感。

もう、堪んなかった。