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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第1章 バニラ


「俺でオナって気持ちよかったんでしょ…?」

眼の前にはニノのパジャマの腹しか見えないけど、冷たい声は頭上から降ってくる。

「だったら俺のこと気持ちよくしろよ」

ぐいっと少し引いたかと思うと、また戻ってくる。

「ぐっ…」
「ああ…やべ…気持ちいい…」

そのままニノは腰を引いたり押したりして、俺の口の中を暴れまわってる。

「ねえ…大野さん、気持ちいい…」

いや、待て…待て待て待て…
おまえ何をやってんだっ…

「んがーっ…」
「少しでも傷つけたら…」

ぐいっと頭を持って、もっと口の奥にねじ込まれた。

「俺でオナってたこと、みんなにバラす」

なに渡海みたいなこと言ってんだよぉっ…

「バラされたくなかったら…わかってんだろ…?」

また少し腰を引くと、ぐいっとまた奥に押し込まれる。

「ん…いい…ねえ、舐めて…?舌使って…?」

今度は甘えたような声を出す。

もう、なにがなんだかわからない。
一体これは誰なんだ。
ニノの姿を借りた悪魔か。
いや、こいつもともと悪魔っぽいし…

「ねえ…俺のことイかせてくれたら…」

悪魔が頭上で囁いた。

「大野さんも気持ちよくしてあげるよ」

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