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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第4章 バッカス


トイレから出てきた翔ちゃんは、見たこともないくらい弱ってて。
服を着た大野さんと俺で、寝室に担ぎ込んでパジャマを着せてベッドに寝かせた。

「ごめ…ごめん…その…」
「え…?」
「昨日っ…ごめんっ…」

ベッドの上でフライング土下座した。

「あー…ああ…うん…」

その、多分…お腹痛いのも、アレのせいだよね…?

「ごめんっ…どうかしてたっ…」
「まあ…いいんじゃないの…?」
「えっ…」

びっくりして翔ちゃんを見上げたら、耳まで真っ赤になってた。

「お…俺も、気持ちよかったし?」
「ええっ…やっぱりそうなんだ!?翔ちゃんっ」

大野さんが嬉しそうにベッドに飛び乗ってきた。

「そうじゃないかなとは思ったんだけど…ふふ…」

ちゅっと…

「わっ…」

大野さんは翔ちゃんのほっぺたにキスした。

「嬉しい」
「智くん…」

ちらっと大野さんは俺の方を見た。

「んえ?」

じーっと俺のことみてるから…

「ああ…うん…」

俺も翔ちゃんに近寄って、ちゅっと反対側のほっぺたにキスした。

「すごく…良かった…です…」
「ニノ…」

また耳まで真っ赤にして、翔ちゃんは枕を顔にかぶせてしまった。

「絶対誰にも言うなよっ!?」

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