第4章 バッカス
なんだか眩しい…
目を開けると、寝室は明るくて。
カーテン…閉め忘れたっけ…?
「あれ…?」
どうしたんだっけ…確か昨日、潤くんちで飲んでて…
身体を起こしたら、頭が殴られたみたいに痛かった。
「うあ…」
また逆戻りしてぼすっと寝転がった。
「ん…?」
なんか…両サイド。
いる。
よく見えない目を擦って隣をみたら、大野さんが寝てる。
「ぎゃっ…」
逆サイド見たら、翔ちゃんが寝てる。
「ええ…?なんで…???」
わけがわからずにいると、翔ちゃんが唸りだした。
「うーん…」
「え…?翔ちゃん…?」
「お腹…痛い…」
脂汗をかきながら、苦しんでる。
「ど、どうしたの!?大丈夫!?」
「だいじょうぶ…じゃない…トイレ…連れてって…」
ものすごい真っ青になってて…
慌てて大野さんを叩き起こして、ふたりでトイレに担ぎ込んだ。
「え…え…?どうしたんだろ…」
「ふあ…?」
寝ぼけたまんまの大野さんは派手に寝癖をつけてて。
そしてパンツ一丁だった。
「……」
翔ちゃんもパンツ一丁だった。
「…………」
俺もパンツ一丁だった。
ゆ…
夢じゃなかったんだっ