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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第4章 バッカス


「ニノ…?」

翔ちゃんのこんな顔…初めて見る。

ちょっと怯えてる…

「え…?何…?」
「なんだろうねえ…?」

なんだかゾクゾクする。

いつも自信満々で、男らしいこの人が…
一体どんな顔するのか…

見たい。

「ねえ…一緒に、気持ちよく…なろ?」
「え…?」


多分…このときの俺は、おかしくなっていたんだと思う。
相葉さんと潤くんのあんなとこ見ちゃったし…
それに、酒を飲みすぎてた。

最後に飲んでた赤ワインが、ダメ押しだったんだろう。

まるで頭の中がお祭りになってるみたいに、興奮してた。


「え…まさか…俺が、下…?」
「そー」
「ちょっ…それはっ…」

暴れようとするから上半身を起こした。

「いいじゃん。未知との遭遇」
「ち、違うだろっ…俺そんなつもりないからなっ…」

あんまり暴れるから、翔ちゃんの後ろに回って、羽交い締めみたいな格好になった。

「さ、智くんまでっ…」

いつの間にかパンツ一丁になってる大野さんは、翔ちゃんの足元でニヤニヤこっちを見てる。

「寝ちゃうのがいけない」
「そーそー」
「このやろっ…ニノっ…離せよっ…」

大野さんがまくりあげた掛け布団が、ばさりと床に落ちた。

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