第4章 バッカス
「今、気持ちよくしてあげるから…」
耳元で囁くと、びくりと震えた。
「や…やだよ…俺やだからなっ…」
「まあまあ…」
大野さんは身体を折り曲げるとぱくんっと翔ちゃんのアレを口に入れた。
「ええええっ…ちょっ…智くんっ…」
「うわあ…」
大野さんがフェラしてるよ…
「無理っ…無理だって…」
藻掻いてるけど、大野さんの動きは止まらない。
「うっ…ぁ…やめて…」
だんだん翔ちゃんの声も弱くなってきて。
「待って…も…お願い…」
だんだん、藻掻く力も弱くなってきた。
酔っ払ってるからね…力はいらないよね。
寝室の中は、自動で灯るフットライトの明かりのみで。
仄暗い中、ぼんやりと大野さんの姿が浮き上がってた。
「翔ちゃん…」
「やっ…耳元で…喋るなぁ…」
「ねえ…ここ、気持ちいい?」
後ろから腕を回して、翔ちゃんの乳首に触れた。
「ひゃっ…」
ビクリと身体が震えて、満足した。
「な、なんで…?」
「なんでだろうねえ…?」
やっぱ、下になってると感じちゃうのかな…こんなとこでも。
「あ…や、だってば…」
そう言ってるのに、翔ちゃんの身体、熱くなってきた。