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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第4章 バッカス


「あれ…?」

気がついたら…
さっき開けた赤ワインのボトル、空いてた。
俺は今グラスにある分しか飲んでないから、このふたりで全部飲んだんだ!

「ちょっ…どんだけ飲んでるのよっ!あんたたち!」

なんかおかしいと思ったら、コイツら黙って泥酔してんじゃんっ

「さっきのえっちみたら…なんかムラムラしちゃって…」
「ああ…ね。なんか雅紀気持ちよさそうだったよね…」
「ちょ、何言ってんのよ!もうっ!」

だめだこりゃ…水飲ませないと…

慌てて水を持ってこようと立ち上がったんだけど、俺もぐでんぐでんで。
立ち上がった瞬間にバランスを崩して、後ろにひっくり返った。

「うわぁ」

強かに後ろ頭を打ち付けて、フローリングの床をゴロゴロ転がった。

「いてぇーーー!」
「ニノ…大丈夫?」

だめだ…ゴロゴロしたせいで酒が回って…
視界がグラグラする…

「おまえも飲みすぎなんだって…」

ひょいっと翔ちゃんに抱えられて、ソファに寝かせられた。
抱き上げられた瞬間、なんかいい匂いがした。

「…んあ?」
「なんだよ?」
「なんか香水つけてる…?」
「いや…別に…?」

じゃあなんだろ…この匂い…

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