• テキストサイズ

カラフルⅤ【気象系BL小説】

第4章 バッカス


くらくらしてる頭に、それはとっても心地いい匂いで…

「ニノだってかわいいじゃん…」
「へ…?」

くすくす翔ちゃんは笑ってる。

「俺、ニノだったら勃つかも…」
「なっ…何をっ…」

慌てて起き上がろうとしたけど、こてんと翔ちゃんは俺の胸板に頭を乗せてきた。

「ちょ、翔ちゃん…」
「んー…?未知との遭遇だなぁ…」

とかいいながら…

「寝ちゃったよ…オイ…」

だから飲みすぎなんだよ…
ワイン2本以上空けてるんだから…

俺の胸板の上の翔ちゃんは、すごく幸せそうな顔で。
くーくー健やかな寝息を立ててる。

「ちょお…大野さん…」
「…んあー?」
「おまえも眠いのかよっ…」
「おまえっていうな!」
「そこかよ!こだわるとこ!」

ひとりじゃ、どうしても翔ちゃんを担げないから、大野さんとふたりで翔ちゃんを担いで寝室に運んだ。

「ちょっと…ちゃんと持ってよ~」
「ああ?持ってるけど?」

大野さんも黙って泥酔してるから、足元が定かじゃない。
フラフラしながらなんとか寝室まで運んで、ばふっと3人でベッドに倒れ込んだ。

「あー…もうだめだ…くらくらする…」
「おまえも飲みすぎなんだからな?」
「飲まないでいられるかっ!」

/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp