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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第4章 バッカス


「大体だよ…?なんでこんな毎日見てたような、見慣れた顔で勃起すんのよ…」
「え?だって結婚したら、そんなもんじゃねえの?」
「うわ…ニノって新鮮じゃないと勃たないの?」
「そうは言ってないだろ!」

なんだよ…そういうのとはまた別だろうが。

「大変だなあ…ニノと付き合う人…」
「ああ…だから、長く続かねーのか…」
「あっ…翔ちゃん!そのとおりだ!」
「違うって言ってんでしょうがっ」

何を言ってもおじさんたちは聞いてくれない。
床に座って、ローテーブルを囲むように飲んでるけど、だんだんおじさんたちは団結して俺の向かい側に移動していく。

「大体…ホモじゃん…」
「だからバイだって」
「一緒だわ!俺にしたら!」
「俺もバイなのかなあ…?」
「は?」

持っていたワイングラスを落としそうになった。

「な、何いってんの?大野さん」
「だって…俺、翔ちゃんなら行けるわ…」
「え?」
「うん…多分、勃つ」

なんつって、大野さんはじっと隣に座る翔ちゃんを見つめた。
翔ちゃんも逃げないで、大野さんの顔を見てる。

「ばっ…ばっかじゃないの!」

ローテーブル越しに怒鳴ってみたけど、ふたりは見つめ合ったままだ。

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