第4章 バッカス
「だぁからぁ…なんであんたたちは、平気なのよっ…」
忘れてたけど…
「えー…だって…ねえ?」
「うん…まあ、人のセックスなんか目の前で見たのは初めてだからビビったけど…」
「でも相葉ちゃんかわいかったね!やっぱエロいし!」
この人達、ザルだった…
「エロいぃ!?ただのすけべでしょうがぁっ」
「何そんなに怒ってるの…ニノ…」
あれから2時間ほど、酒を飲んでる。
明け方にはまだ時間があるけど、ほぼ早朝と言っていい時間だ。
俺はもうぐでんぐでんだった。
「あー…嵐のことで知らないことがあったから、ムカついてるんだ?」
「ちーがうって!」
「ニノは嵐が大好きだからなあ…」
赤ワインを傾けながら、翔ちゃんはくすくす笑ってる。
「まあそう落ち込むなって!な!」
「落ち込んでなんかないもんっ!」
大野さんみたいなお気楽じゃないもんっ…
「どーすんだよ…ほも…」
「ホモじゃないだろ…あいつら、バイだろ」
「そうだよね?彼女とかもいるもんね?バイだよね?」
「だぁからぁ…なんでそんな冷静なんだよおお…」
もうなんか宇宙人みたい…この人達…
話が通じなさすぎて、なんか疲れる…