第4章 バッカス
さんざん相葉さんで笑って、そのままの格好でまた飲みに戻った。
「メイドさん御酌してよ」
「ああん!?」
「メイドさんこっちもこっちも~!」
相変わらずおじさん組は相葉さんをからかってる。
「それにしても似合うね。相葉さん」
「んー…」
潤くんに話しかけたけど、なんだかノッてこない。
「どしたの?」
「んー…」
眠いのかなって思ったけど、なんか違う…
「潤くん…?」
よく見ると、ちょっと目が据わってる。
「…俺ちょっと風呂入ってくる…」
「えっ?」
結構飲んでたから大丈夫かなって思ったんだけど、潤くんはデジカメを持ったままリビングを出ていってしまった。
「あれ…?松潤どうしたの?」
「なんか…風呂はいるって」
「え?もう眠いのかな?」
「どする…?」
家主がもう眠いのなら帰らなきゃいけないけど…
しょうがないから、リビングの片付けを始めた。
「その缶集めてくれる?」
「はいはい」
ビニール袋にゴミをまとめて、キッチンで洗い物をして…
「あれ…?」
気がついたらメイドさんが居なかった。
「相葉さん、着替えに行ったのかな?」
「さあ…?」
まあ、あんな格好じゃ帰れないしね。