第4章 バッカス
どうしてもやだって相葉さんが暴れるから、結局その紙袋に入っていたメイドを着てもらうことにした。
「ほら、寝室使っていいから…」
潤くんが紙袋を渡すと、相葉さんはがっくりしながらリビングを出ていった。
「あいつ、無駄にスタイルいいからな…」
「ね。結構エロいメイドさんになるんじゃない?」
「ぶっ…かわいいじゃなくて、エロいなの?」
「だって相葉ちゃんエロいじゃん」
大野さんの基準、よくわからない…
待ってる間、潤くんはニヤニヤしてスマホとカメラの準備をし始めた。
俺たちも潤くんに倣って、スマホの準備をしておいた。
リビングのドアを開けたらすぐ撮れるよう、カメ小のようにみんなで床に寝転んだりしてスタンバイまでしておいた。
「…できたよー…」
相葉さんのしょぼしょぼした声が聞こえた。
「キターーーー!来たでござるよ!大野氏」
ノリノリの翔ちゃんとぶんぶんと頷く大野氏は最前列を死守している。
「いいよー。入って」
潤くんが声をかけたら、リビングのドアが開いた。
「おおおお!いいじゃんっ!」
黒のメイド服に、ひらひらのついたエプロン。
頭にもひらひらのついたカチューシャをしている。