第4章 バッカス
わーわー言いながら結局、最後…
「あ!これで最後だ」
「やった…俺、おーわったっ」
大野さんが最後のカードを並べると、ふにゃふにゃしながら後ろに倒れ込んだ。
「俺ももうカードないよ?」
「俺も」
「私も」
「えっ…」
相葉さんがスペードのクイーンを持ちながら目が点になってる。
「はい、このジョーカー相葉さんのね?」
そういって渡してあげたら、バタンと後ろにひっくり返った。
「なぁんでだよぉっ…!ババ嵐でもないのにいっ」
「ジョーカーの呪いがかかってるとしか思えないな」
「雅紀ぃ…神社にお参りいってないからだろ?」
「ああっ…そうかもしれないっ…」
翔ちゃんはからかったのに、相葉さんが真に受けた。
「もおお!飲んでやるっ…」
「はい、その前に罰ゲームね」
「えっ…」
「罰ゲームってなにか決めたっけ?」
「決めてなかったっけ?」
「何する?」
結局、何がいいか決まらなかったから、適当に紙に書いて相葉さんに選ばせることにした。
みんなでメモ用紙にこそこそ書いて、それを折りたたんでテーブルの上に置いた。
「じゃーどれか一個ね」
「はあい…」
渋々、相葉さんは折ったメモ紙を取った。