• テキストサイズ

カラフルⅤ【気象系BL小説】

第4章 バッカス


「最初はグー!じゃんけんぽんっ!」

こういうとき、負けるのは年上組と決まっている。

「ぐあああ…」
「なんでちょき出しちゃったんだろ…」
「持ってるわ…俺…」

年上3人はまた体勢を整えると、再びじゃんけん。
俺と潤くんは高みの見物。

「いくぞ~…最初はぐー!じゃんけんぽいっ!」

あとには、ちょきのまま項垂れる大野さんが残った。

「…ってさ、一番負け決めたけど…」
「これ、一番が誰か決めるじゃんけんじゃなかったっけ?」

年上3人はああって顔をして、その後爆笑した。

「もー進まないじゃん…」
「でも、おーちゃんの目、覚めたみたいだよ!」
「よかったね。智くん」
「うん…」
「まだ眠いんかいっ」

結局、潤くんが俺に譲ってくれて、俺スタートで七並べは始まった。

「えーっと…パスは何回までだっけ?」
「えっ…翔ちゃんもう!?」
「えっ」
「えっ」
「すげえ…持ってなさすぎ…」
「うるせー!潤っ!」

わいのわいのとルールを決めながら七並べは進んでいく。

「誰だよおお!10だせよおお!」
「そういうゲームじゃない…」
「くっそー……ジョーカー使ってやる!」
「ひゃああっ!やめてぇぇ!」
「あっ…おまえか!犯人!」

/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp