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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第1章 バニラ


目を逸らしながら、なんとかニノを着替えさせた。
胸を見たらおっぱいはなかったから、なんか安心した。

髪を乾かして寝室に戻ると、ニノは爆睡してた。

「どうすっかな…」

ベッドでなんかほとんど寝ないで、リビングのソファでいつも寝落ちパターンだから、今日はベッドをニノに譲ろう。

そう思って座ってたベッド際から立ち上がろうとした。

「ん?」

パジャマの裾、ニノが握ってて立ち上がれなかった。

「おい~…」

子供かよ…って、子供なんだよな…
でも俺、なんか変な気分になっちゃいそうで、一緒に寝たらまずい気がした。

だって、なんか…
子供のニノ、色っぽいんだもん…

さっき着替えさせたときの、肌の白さを思い出した。

肌…もちもちで、とっても手触りが良かった。

酒のせいでほんのり赤くなってる頬。
華奢な手足。
猫っ毛の髪はふわふわつややかで…

思わず、ごくりと生唾を飲んだ。

んがーっ!俺、何考えてんだ…!ニノは男だぞっ…

「に、ニノ…?」

呼んでみたけど、返事はない。
そっと握られていた手を外すと、勢いよく立ち上がった。

俺の息子も勃ってた…

「はあ…」

なんだか、どっと疲れた。

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