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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第3章 アリストテレス


さらにそこから話し合いが進んで、結局打ち合わせが終わったのは、深夜の1時を回っていた。

「おお…肩がゴキゴキだ…」
「明日マッサージでも行こうかな…」

口々に疲れたと言いながら荷物を片付けている。

俺はというと、隣に座る男がまだなにか考えている様子だったから、席を立てずにいた。

「おい、潤」
「んー?」

マスクをちょっとずらして、書類に見入っている。

「まだなんかあんの?おまえ」
「うん…ちょっと、ここ…」

そう言ったまま、また書類に見入る。

もう夢中になると、周囲のことなんか目に入らないんだよな。
コーヒーをちびちびと飲みながら、様子を伺っていると、案の定没入してしまった。

だめだこりゃ。

「翔ちゃん、帰らないの?」

雅紀が声を掛けてくる。

「んー。もうちょっと」
「そっかあ。じゃあ俺、先に帰るね~あと、よろしく」
「おう。おつかれ」

雅紀はバッグをひっつかんで帰っていった。

「私も失礼しますわ。翔ちゃん、頼みますね?」

ニノも潤を見て苦笑いしながら帰っていった。

「おつかれ~…」

大野さんは俺を見て、手を拝むようにして言葉少なに部屋を出ていった。

ま、みんなわかってんだよね。

こういう状態になった潤をほっといたらだめだって。

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