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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第2章 アボカド


「潤くんはドラマのロケで、相葉さんは甲子園とかドラマの打ち合わせで忙しいんだからさ…俺たちだけのときは、いいじゃんね?」

と言いながら、とことこと楽屋のドアまで歩いていった。
カチャっと鍵を締めると、いたずらっぽく笑った。

「しばらく、いいよね?翔ちゃん」
「あーあ…知らねえぞ…」

とか言いながら、翔くんは苦笑いしてる。

「ふふ…」

ニノはにっこり笑って、今度はこっちにとことこと歩いてきた。

びっくり顔の大野さんの後ろに立つと、いきなりぎゅっと抱きしめた。

「…良かったね…大野さん…」
「ニノ…」

そのままじっと、ニノは動かなかった。

そんな二人を、俺たちは動くこともできず見ているしかできなかった。


それ以上、ニノも大野さんも何も言わなかったけど…
でも、俺たちにはわかった気がした。

ニノも大野さんのこと大事だと思ってるんだ…

大事に思ってるからこそ、言えなかった。
伝えられなかったんだ。

「ニノ…」

相葉さんがニノの肩に手を置くと、ぱっとニノは離れていった。

「はいはい。わかりましたよ~…お返しします」
「おまえなあ…」

ふふっと二人が笑って…
そして、みんな笑いだした。

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