第2章 アボカド
「あっ…あぁ…相葉ちゃぁん…」
「おーちゃん…」
荒い息を吐きながら、ふたりはぎゅっと抱き合った。
俺は起き上がると、口の中に飛んできた大野さんをどうしようかとちょっと迷った。
こんな味するんだ…知らなかった…
「あ…潤、出して…」
大野さんが泣きそうな顔で、俺に手を伸ばしてきた。
「ごめんね?お口で出して…気持ちよくて…」
って、言ってる最中に飲み込んでやった。
「あっ…えっ…!?飲んだの!?」
「飲んだ」
「ええっ…ちょっ…」
大野さんは大慌てだったけど、相葉さんはくすくす笑った。
「松潤…」
俺に手を伸ばしてくるから、手を握ったらぐいっと引っ張られた。
「うおっ…」
ふたりの横に倒れ込んだら、相葉さんからキスの嵐。
「ちょ、相葉さっ…ちょっ…」
「まつじゅーんっ…今度俺のも飲んで?」
「おっ…お前も飲めよっ!?」
「おー飲んでやらぁ…」
それからぎゅうううって抱きしめられた。
「もお…」
大野さんもぐったりしながら、俺たちを抱きしめた。
「バカなんだから…」
「ばかでいいよ」
「そーだよ。俺たちバカだもん」
ぎゅうぎゅう3人で抱き合った。
すごく…
すごく、しあわせだった。