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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第1章 バニラ


「だって、こんなの夢じゃない…寝たらきっと…」
「ばか!今、身体は子供なんだぞ!酒なんか飲んだら…」
「だから!だから飲んで眠りたいっ…」
「ニノぉ…」

もう弱り切ってしまった。
どうやったら寝かせられるかな…

あ、風呂のお湯ためたまんまだったな。

「とりあえず、風呂入ってこい?な?」
「ううう…」

ぐずぐずしてるニノをなんとか風呂に入れて、軽く夜食を作った。

「おじやなら食えんだろ…」

好き嫌いが多いけど、コメなら食えるはずだ。

出来上がったら、ニノが風呂から上がってきて。
バスローブのままリビングに戻ってきた。

「おい。たまごおじや作ったから。これ食ってろ」
「え…いいよ…」
「だめだ。腹減ってるから絶望的なことしか考えないんだろ。しっかり食え」

ダイニングテーブルに鍋と小皿を持っていって、ニノを座らせた。

「いいか。全部食えよ」
「大野さん。酒…」
「だめだっつってんだろうが。おまえ、どう見たって中学生だぞ!?」

もともと酒には弱いくせに。

「これ食ってろよ?俺、風呂入ってくるから…」
「うん…」

水のペットボトルも出しておいて、俺はすぐに風呂に向かった。

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