第2章 アボカド
「大野さん…」
「…ん?」
「指、挿れるね?」
「えっ…」
もうわかんないから、先進もう。
そう思って、ズブって1本指を挿れてみた。
「あっ…あ…」
身体に力が入って、指がきゅっと締め付けられた。
「え…ちょっと、これ…」
ヤバイ。
噛みちぎられる…
「大野さん、痛い?」
「ん…ん…痛くはないけど…」
「けど?」
「急に、だめ…」
小さく息を吐き出して、俺を見上げた。
「ごめん…」
「ゆっくりして…?」
うるうるの目がもう誘ってるようにしか見えない。
でもここは我慢だ…痛い思いさせちゃいけないし。
ましてや傷なんか付けたら…
相葉さんがメッて顔してる。
そっちにもごめんしてから、また指先の感覚に集中した。
すごく熱い。
狭くて、ぎゅうぎゅうに俺の指に食いついてる感じがした。
ここ…入ったら、めっちゃ気持ちいいんじゃね…?
ヤバイ、早く入りたい…
そう思ってたら、大野さんがちょっとだけ前のめりに動いた。
「わっ…おーちゃんっ…」
相葉さんの焦った声が聞こえて、顔を上げたら…
「おお…」
大野さんが、相葉さんのを咥えてて。
びっくりして指がもっと奥に入っちゃった。