第2章 アボカド
「俺たち、経験ないから…その…男同士のセックスってやつ…」
「あ…あぁ…そうだよね…」
握ってた俺を離すと、そろりと起き上がった。
相葉さんの手に持ってるローションを手に取ると、まじまじと見つめた。
「濡れないから…これ使わなきゃいけない…」
「ああ。そうだよね!男って自分で濡れないんだよね?」
「うん…女じゃないし…」
相葉さんが真剣に話を聞いてるのが、なんだかおかしい。
照れまくってる大野さんは、一生懸命喋ろうとするんだけどうまく言葉が出てこないみたいだ。
「だから…あとは、切れるから…これね、使ってね…」
「うん」
「その…解さないといけなくて…」
「どこを?」
「え…え…っと…その、入れる…とこ?」
「ああ!ケツの穴ね!」
「ぶっ…」
あんまりストレートすぎて、ムードもへったくれもなかった。
でも、これが相葉さんだし…
これが俺たちだし。
「もお…相葉ちゃん…」
「ん?え?」
「ぶぶ…」
「え?なに?松潤まで…」
「いーの…ほら、相葉さん。それ、頂戴」
「え?」
「俺がしてもいい?」
大野さんを見ながら言うと、ますます真っ赤になって頷いた。