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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第2章 アボカド


大野さんのいい匂いをすうっと吸い込んだ。

「俺たち、大野さんが好きなの」
「おーちゃんがいいの」
「もお…わかんない…」
「いいよ。ゆっくりわかってくれればさ」
「なんだよ…急に…」

ふふっと思わず笑ってしまった。

「急じゃないよ…だってさ、俺たち何年一緒にいると思う?」
「20年…」
「もうさ…いいかなって」
「…なにが?」
「大事なんだもん」
「そう。大事…おーちゃんも、翔ちゃんもニノも…」
「みんな大事だもん」
「だからさ、もう男とか女とかじゃなくって…おーちゃんが大事なの」
「俺、相葉さんも大事だよ?」
「えっ…ちょ、おま…」

相葉さんは急に話振られて、真っ赤になった。

「い、今俺のことどうでもいいだろうが…」
「相葉さんは?」
「え…そ、そら、大事…に決まってんじゃん!」
「俺?」
「んもぉ…そーだよっ!」

ガン照れしてる姿が面白い。
くすくす笑ってたら、大野さんがもぞもぞと動いた。

「…わかったよ…もお…」

相葉さんの胸に顔を埋めちゃってるから、表情は見えないけど、耳まで真っ赤なのはよくわかった。

「わかってくれた?嬉しいな…」

ぽんぽんと頭を撫でると、顔を上げた。

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