第7章 7
「ただ今紹介に与りました、野田和弥、です。」
名前を黒板に書いてから、年齢は24歳で四人家族ということや趣味など、軽く自己紹介を行った。
生徒たち全員から注がれる視線に緊張を隠しきれなかったが、なんとか自己紹介をすることができた。
「みんな、野田先生に質問はありますか?」
静まりかえる教室内。
まあ、誰も俺に興味ないだろうな、と思い、ホームルームを終わらせてくださいと太田先生に伝えようと、口を開きかけたとき──。
女子生徒たちが一斉に挙手をしだした。
へ?嘘だろ…?
『先生、彼女はいますか?』
「いません。」
『先生、身長いくつですか?』
「188㎝です。」
『先生──』
『先生──』
俺の予想外に矢継ぎ早に質問がとびかう。