第7章 7
………。
何だろ?
すっごく視線を感じる。
横目でちらりと周りを見渡した。
女子生徒たちが俺を見て、ひそひそと話している。
内容は聞こえないが、恐らく…良いことは言われてないなと、感じる。
はあ。
こんな進学校、俺に務まるのかな?
まあ、産休の臨時だし、リラックスしていくしかないかあ…。
「ええ…、今日から副担任の足立先生が産休に入られましたので、代わりにこのクラスの副担任になる野田先生です。」
担任の太田先生から教壇に登るように手招きされた。
太田先生と生徒の方に一礼してから登壇する。
太田先生から「軽く自己紹介をしてください。」と言われ、途端に心臓が早鐘を打ち出した。