第5章 5
そんな時だった。
志穂をいたぶっていることが、担任の太田先生にバレたのは──。
意外なことに太田先生は、私たちを咎めることなく見逃してくれた。
その事が、私たちの堰を外したのかもしれない。
担任さえも私たちのこの行いの味方だと、思ってしまっていた。
例え、反応が無くても…
止まらない、止められない私たち。
行為はどんどんとエスカレートしていった──。
三ヶ月後。
2年の特進クラスの副担任の小橋透先生に見つかってしまった。
太田先生は、流石にもう庇えないと言ってきた。
その時、真夕が「何でもするから!」と許しを請うた。