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吉原の花魁

第7章 悲しい出来事


?「おい…そいつに手を出すのはやめてくれないか?」

カ「誰だおまえ!守りはどうした!」

?「守りのやつならとっくにこのありざまだよ」


そういって男は刀に付いた沢山の血を見せつける


『ぃゃっ!』

カ「お前ぇぇ!」



男は莉奈から離れて男に短刀を刺すように走っていく



カ「おらぁぁぁぁ!!」

?「っ!」



男はカイトの腹を斬った
だが、死んではいないだろう

わざとなのだろうか




『亮兄さんっ…』

亮「莉奈っ…ごめんなぁ!」



亮は莉奈の乱れた服装をなおしてあげる



『こわっ…がっだ…』



莉奈は亮に抱きつく
それを亮は小さな子をあやすように背中や頭をトントンしてあげたり撫でてあげたりする



『死ぬかと思っだァっ』

亮「もう大丈夫だよ、俺がいる」




莉奈はずっと泣いていた




亮「一緒に戻ろうか」

『うんっ』





























美奈子の部屋にて…





美「なんですって!?あの貴族が莉奈を!?」

『はぃ、押し倒されて…あとはっ…』

美「莉奈、もういいよ、喋らなくて…しかしこの貴族がねぇ…」

亮「この貴族特別なんですか?」

美「特別っていうか、評判の良い貴族だったみたいなのよねぇ…前にも莉奈みたいに狙われた子がいてね、その子は犯された後に殺されちゃってね…莉奈はあんたが守ってくれたおかげて大丈夫だったみたいだから良かったよ」



美奈子は悲しい顔をしたり笑顔を作ったりしている
亮は少し疑問を持つ



亮「吉原ではよくこんな事があるんですか?」

美「よくではないけどね、一ヶ月に一回か二回はあるじけんだよ、まだあまり警備が整ってないみたいでね…吉原ではこれが問題にもなってるんだよ」

亮「そうですか…心配です。」






亮は泣き疲れて寝た莉奈を見て言う
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