第6章 白い封筒・茶色い封筒
お客を相手にした後はお客が帰るのを見送る
『今日はありがとうございます、また。』
男「君を気に入った、これからは常連になるだろうな」
そういう男は少しイケメンな男性…何歳だろうか、多分30代ぐらいだろうか。
『嬉しいです。』
そうやって嘘をつく。
男は笑顔で手を振って去っていった
莉奈は見送ったらまだ夜中のため二度寝をする
朝…
朝になれば自由だ。だが、仕事をする人もいる
『んん…もぅ朝ぁ?』
眠たい目をこすりながら言う
相当疲れていたのか沢山寝たはずなのに十秒ぐらいしか寝ていない感じがした。
『はぁ…』
ため息が出てくる
?「莉奈はん、美奈子はんがよんでおるよ」
『わかった、今行く』
変わった喋り方、この子は愛美(まなみ)という最近入ってきた遊女。
顔は…そこそこだ、つり目で少しキツい印象…でも中身は優しい女
そう感じる
愛「わっちの顔に何かついておるのか?」
『ぁっ、いえ、ごめん』
愛「変な花魁…」
『わたし、美奈子さんのところ行ってくる』
莉奈は愛美の横を通って部屋を出ようとした時だった
愛美が私の腕を掴み耳元でこう言う
愛「あんた、外を歩く時は気おつけなんし」
『っ?どういうこと?』
愛「さぁ?わっちは人の未来を予言するのが好きでやってるだけだ、この予言が当たる確率は70%…気おつけなんし」
愛美が莉奈の腕を離したから莉奈は変な顔をして部屋を出た
愛美が言った言葉も聞かずに…
愛「殺されないように気おつけなんし…」