第6章 白い封筒・茶色い封筒
美奈子の部屋。
『あの、美奈子さん?』
美「あぁ、やっと来たかい、ちょっと頼み事があってね?本当は花魁がやる仕事じゃないけど、いいかね?」
『はい、』
美「お米を買ってきてくれないかい?」
『えっ?お米?男の人たちにやらせばいいじゃないですか』
美「それがねぇ、今忙しいのよ。お願い、お小遣いあげるよ?」
美奈子が莉奈にお金を見せびらかせて言う
流石に莉奈もお金には負けてしまうようで。
『もぅ、しょうがないですね。わかりました。行ってきます』
美「はいはーい」
莉奈は美奈子からお米の代金とお小遣いをもらった
下駄を履いて外へ出る
外はとても賑やかだ
夜の賑やかさとは違って気持ちの良い賑やかさ。
空を見あげれば綺麗な青空と眩しい程に主張してくる太陽がある
小鳥がチュンチュンと鳴き声を出している
莉奈は大きく息を吸って吐く
『よしっ、行くか』
美奈子から貰ったお米屋さんの地図を見て歩く
人が沢山いる所から抜けて小さな道へと進む
『ここに来るのは初めてだけど、本当に当たってる?』
明らかに一通りが少ない
その上にお店をあいていない様子で明かりさえ着いていない
お米屋さんがある所についた
お米屋さんのドアには
【お休み】
一言だけが書かれていた
『嘘でしょぉ?仕方ないか…』
莉奈がある出そうとした時だった
?「お前か?あの有名な花魁は」
『?』
?「探したんだぜぇ?ったくよ」
莉奈に話しかけてきた人達は刀を持っていて後ろからはあの人が出てきた
?「やっと見つけた…あの手紙はなんなんだい?酷いじゃないか」
貴族のカイトだった
カ「まさか、俺の事を忘れたとは言わせんぞ?」
『覚えてるわ…貴方には頼めないの』
カ「酷いじゃないか…俺はあの手紙を見て頭が狂ったよ」
どす黒い笑顔をし、短刀を持ってこっちに寄ってくるカイト
莉奈は殺されると思い後ずさりする
背中が壁に当たり莉奈はもう終わると思い涙を流す
カ「泣くんじゃないよ、殺しはしない…これから楽しもうか?」
カイトが莉奈の頬に短刀を擦り付けながら言う