第4章 吉原の客
莉奈の頭はこんがらがっていた
貴族が吉原に来る
貴族が莉奈を指名する
莉奈には大きなプレッシャーがかかる
もし、気に入られてしまえば、買われる
他にもいい女はいたはず、なのに何故、私なのかと莉奈は思う
華奈が言うには顔と言っていた
確かに莉奈は顔がいい
自分自身も自分の顔に少し自信があったりして…
『大部屋行く気なくした』
そう呟くと、莉奈は自分の部屋へと戻る
部屋へと戻ると女の人3人が座って莉奈を待っていた
『なんのごようで?』
女1「今日は貴族が来ますので着付けから何もかも私達がやってさしあげましょう」
『助かるけど、そんなにすごい人なんだ、貴族って』
女2「当たり前ですよ花魁、貴族は頭が良く金持ち、地位も高いのですよ」
女2が簡単に説明するが、莉奈の頭にはあまり入ってこない。モヤモヤ感があるからか…
女3「とりあえず、ちゃっちゃとやりましょう」
『…』
髪の毛を丁寧に日本風の髪型にされ高級な簪や花の飾がつけられる。着物も今までで一番綺麗で美しく肩が見えるセクシーな着物を着付けられた。顔には綺麗に化粧がされている。貴族好みなのかは知らないがいつもと化粧の仕方が違うかった。
全ては貴族のため。
女1「完成よ、綺麗ね」
女2「これぞ頂点に立つ花魁みたいね」
女3「自分の全身、鏡で見てみてください」
莉奈は頷くと全身が写る鏡の前に立ったら
するとそこには、莉奈が生まれ変わったかのように美しい花魁の女性になっていた
『綺麗ね』