第2章 吉原
莉奈と美奈子は仕事場へと戻ってきた
中は何かと騒がしかった
美「この時間帯はいつもこうだよ。仕事の準備さ」
『綺麗な人達… 』
美「お前さんはその倍綺麗になると思うよ、お前さんの値段は高かったからね」
『… 』
階段から女の人達がぞろぞろと降りてくる
さっきの女の人達よりも化粧が丁寧にされており、着物を豪華だった。何か特別な人達のように莉奈は思えた
美「アイツらは花魁って言うんだよ、個室持ちの奴らさ…態度が悪くて呆れてるけどね」
『全てが豪華 』
すると2人の女が寄ってきた
莉奈をマジマジと見て…
?「きみ見ない顔だね、新入りかな?」
優しい口調で女の人は言う
すると顔に笑顔がない無表情な女の人が喋りかけてきた
?「新入りにしちゃ、べっぴんさん…ね」
?「あれれ〜?もしかして嫉妬~?」
?「ち、違うわよ!」
2人は仲が良さそうだ
美「お前らはやく仕事の準備せんかー!!」
美奈子が激怒した
?「はぁ~い」
二人はだるそうに歩いていった
美奈子は溜息をつきながら言う
美「笑顔が素敵だった子は綾瀬 華奈…顔が無表情だった子は蒼井 美香って言うんだよ、どっちとも花魁さ。」
『大変ですね… 』
美「花魁なれば色々と大変さ…遊女と違って忙しい」
『あの、花魁さんはさっき階段からたくさん降りてきたのみたんですけど、遊女達の方が普通は沢山いると思うんですけど、遊女達は何処にいるんですか? 』
美「遊女達は皆大部屋にいるさ、連れて行ってやろう」
美奈子はたんたんと歩いていく
莉奈はそれを追いかける
歩いていくと沢山の個室や大部屋がある
相当な大きさの建物をしていると莉奈は改めて思った
美「ここが遊女達が普段いるところさ、ご飯を食べたり、休憩したり、化粧したり…ってソコォォォ!!!遊ぶんじゃねェェよーー!!」
美奈子は莉奈に説明中にも関わらず遊んでいた遊女に怒鳴り声で注意する。
美「こんな遊女しかいないけど許してくださいね笑」
莉奈は美奈子の自然な笑顔にビックリした
今までずっと作り笑顔だったのが自然な笑顔に見えた
莉奈もそれを見て笑顔で答えた
『はい! 』