第2章 奇妙な関係 【一松】
僅かに距離を取って、熱の籠もった顔を見られない様に背けると「…嫌だった?」と心配そうな声が聞こえる。
いやいや、そんな訳ない。寧ろ嬉しすぎてこのまま一生を終えてもいいかも知れないなんてそんなこと考えてる。ああ、どうしよう、俺に興味無くても釣り合わなくてもこの子の側に、こうして居られるなら一生この猫友達のままでもいいかもしれないな。
「…俺じゃなくて、この猫撫でてあげなよ。」
気にしてませんよ、て風を装って伝えると安心した様に「そうだね!」と声が聞こえる。ああ、良かった。変に怪しまれてなさそうだ。
…もう少し、俺の欲張りを叶えてくれないかと居るのかも分からない神とやらに願って見てもいいかと考える。
前進しない様で、後退もしない俺たちの関係は明日もこうして続いていく。