第2章 拾われました
『ミィ~』
「ん?起きたか」
翌朝制服に着替えていると布団の中に埋もれている仔猫が小さな鳴き声を上げた
布団を捲ると耳をピクピクさせて大きな瞳でジッと見つめる
大きな瞳は金色、毛並みは美しく銀色に光っている
「綺麗だな」
『(ありがとう)』
頭を撫でながら呟くと可愛らしい声が聞こえた
「...は?」
『(助けてくれてありがとう)』
「しゃべる猫?」
仔猫を見つめたまま数秒考えた
「焦凍ー!!私仕事に行くからねー遅刻しないでよ!?」
「......悪りぃ学校行ってくる」
『(いってらっしゃい)』
チョコンとお利口に座ってミィ~と一声鳴きべットに丸くなった
「ああ、行ってくる」
仔猫を一撫でして部屋を出て行った