第4章 飼い主が現れました??
動いた後のご飯は美味しい~♪
ランチラッシュとも仲良くなり特別メニューを出してくれる
「よく爆豪から逃げれたな~」
「ホント凄いね!!」
『(ありがとう)』
ミィーミィー鳴いて尻尾を振ると
焦凍が喉元を優しく撫でた
気持ちよくてうっとりしゴロゴロ喉を鳴らした
「捜したよ葉月」
「....誰だお前」
「葉月を返してもらおうかな」
急に割り込んできた男は
焦凍に返事をせずに葉月に手を伸ばした
「返す?なんでだ?」
男が葉月に触る前にサッと抱き寄せた
「葉月は俺の女だからな」
「女....?」
「おいおいお前頭大丈夫か?」
「猫が彼女ってお前変人だな!」
可笑しな奴だと上鳴と切島は男を見た
「葉月?」
腕に抱かれている葉月がプルプル震えているのに気づき背中を撫でた
「葉月、君の呪いを解くには....」
『シャー!?』
ゴーッと風が渦巻いて男に直撃した
吹き飛んだ男はよろよろと立ち上がった
「な!なんだ!?」
『(呪いを解けー!?)』
フラフラと近寄ってきて口を開く
「の、呪いを解くのは
愛する者のキスが....」
『(あんたは嫌い!!?)』
ドゴッと風が再び男を直撃した
「キスすりゃいいのか?」
「「あっ」」
焦凍の行動に上鳴と切島は小さく声を上げた
膝に抱いていた葉月を持ち上げチュッとキスをしたのだ
その瞬間ボンッという音とともに葉月と焦凍は煙に包まれた
煙が晴れると焦凍の膝の上には銀髪の美少女が瞳を見開いて座りキスを交わしていた
「「えぇーーっ!!」」
「あ、愛する...者?」
「あ?残念だったなお前じゃねえみたいだ」
硬直する葉月の頭を撫でながら男に声をかけた