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ヒロアカ〘仔猫拾いました〙

第4章 飼い主が現れました??


「う、嘘だ...なんでお前なんだ?」


「好きなやつに呪いかける奴が好かれるわけねえだろ」


「だ、だからと言って!
なんでお前が呪いを解けるんだよ!!」


「俺が知るわけねえだろ」


いまだに固まっている葉月を膝の上に抱いたまま話をする焦凍


「なあ切島」


「あ?なんだ上鳴」


「行方不明の女子の特徴は?」


「行方不明?確か"銀色ロングの髪で金色の瞳の美女!
個性は風"だっ....」


「「........まさか」」


上鳴と切島は焦凍の後ろに回り込み葉月の顔を覗き込んだ


「「華澄葉月さん??」」


『へっ?あ、華澄葉月で、す』


正気に戻った葉月は焦凍に抱きしめられていることを
自覚してみるみる頬が赤く染まっていく


き、キスした!焦凍とキスしちゃった!!!


頭から湯気が出そうなほど真っ赤になり
恥ずかしさから焦凍の肩に顔を埋めた


「?どうした??」


ポンポンと背中を叩かれ一瞬顔を上げるも
周りからの視線に耐え切れずまた顔を伏せた


「轟君って彼女いたんだね」


「イチャイチャしてんじゃねーよ」


「私もキスされた~い」


ぼそぼそと囁く周りの声が耳に届いた


無理無理無理!!なんでこんな状況になったの!!?


プチパニックを起こした葉月の回りに風が吹き始める
やがてその風は強くなり葉月を中心に食堂に嵐が起きた


「うおぉ!なんだ!!」


「きゃぁー!?」


食堂から走り逃げ惑う生徒たち騒動を知り職員が食堂へやってきた


「また派手に暴れてるな~」


「....アイツか」


相澤の個性のおかげで葉月の個性は消され食堂は元の静けさに戻った


「轟、何があった」


「おっ!行方不明の女子リスナー」


「「こいつが犯人です!!?」」


葉月のストーカーをしていた男(先ほどの嵐で頭を打ち気絶した)を相澤に差し出した


「お前等片づけとけ」


「女子リスナー後で話聞くからな!」


ズルズルと男を引きずって出ていった


「後は頼んだ」


葉月を抱き上げ食堂を出ていく焦凍
ええぇー!!俺ら被害者なのに!!?と言う上鳴と切島の声が食堂に響いた


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