第24章 黄昏の道
闇の世界を三人は駆けて、そして戦っていた…
「さあ!こっちに!」
王様の指示に従うリクはダークソウルを構えながらハートレスを倒していた
『っく!』
ドサリと胸を抑えて両膝と片手をついて俯いた私にリクは振り返り叫ぶように名前を呼んで私に駆け寄った
「立てるか?」
『…リク、私、足手まといになってます
…私を置いて王様と先に行ってくださいっ』
「バカ!ここでノラを一人置いていけるか!」
乗れ、そうリクが背を寄せるが私は首を横に振り『共倒れが一番危険です』と彼の手を軽く押した
重なった手をリクは再び掴み腕をまわしては私の脇を抱え、肩を貸す状態で私を運び始めた
王様もリクと私を守りながらキーブレードをハートレスへ振るう
苦しむ胸握りしめながら私とリクと王様は歩き初めていた
「見つけたぞ、闇の王」
急に氷の柱が王様とリクと私にむかって流れてきて王様と私達は別々に避ける…それが悪かった
リクが私を抱え込むように避けると突如目の前にフードの男が現れ無数もの紙が溢れて襲いリクと私の手が離れる
私は何かに吸い込まれる感覚を最後に目の前が真っ暗になった
「ノラ!!」
王様は氷の柱の向こう側でノラが一枚の紙に吸い込まれる光景をみた
その紙は本をもつ一人のフードの男の元に戻り闇の柱へと逃げていった
「リク!?」
遮っていた氷の柱を割り、辺りを見渡すがリクの姿がなかった
「そんな…大変だ!」王様は青ざめた顔で闇の世界を駆けていった
【ここで闇の王が我らの力になるか分岐点となる】
【…でも、アンタ、ゼムナスの力になるつもりはないんでしょ~?】
白く明るい一室でフードを被った二人が水晶にうつるノラを見つめていた
【元からな。キーブレードも闇の王も我らの物…
頼んだぞ…ナミネ】
白い少女は俯きながら「…はい」と返事した