第13章 トラヴァースタウン
エアリスの言葉に私は決意して笑顔を向けた
『ありがとうございますエアリス。私がやるべきこと見つかりました』
「ふふ…、よかった、ノラ、凄い暗い顔してた、けど、今は凄く明るい」
エアリスが微笑むとレオンとユフィも安心した様子で肩を撫で下ろした
私は彼らに『私は友達を導くために会いにいく』と言えばユフィは「その調子!」と肩を叩いた
『その前に知っておきたいことが…レオンさん』
「レオンでいい…それでなんだ?」
『鍵穴のこと、そしてこの世界をでる方法を教えて頂きたいのです』
レオンは頷いたが後半の私の言葉に少し苦い顔をしていた
「鍵穴は世界の心を守る扉にある。いま各世界の扉は開かれつつありハートレスが取り込もうと狙っている…
そこでソラにはキーブレードで各世界の鍵穴を見つけて扉を閉じる使命を受けている…でなければお前達の島のようにハートレスに襲われ闇に包まれる」
『そういうことですか。ソラにはすごくわがままなことを言ってしまって…許してもらえるでしょうか』
再び暗い顔をした私にレオンとユフィ、そしてエアリスは笑顔で「心配しないで」と優しく声をかけた
「あいつのことだ、許してくれるさ」
「むしろソラが謝りそうな勢いじゃない?」
「ユフィ、それ、同感」
三人はソラと出会って彼の中身を知ったからこそ彼の人柄をとてもよく思っている
そんな三人に羨ましく思っていたが、友人として彼のことちゃんと理解できてない私に厳しく喝をいれた
「移動手段については…すまないがソラ達にグミシップを譲ってしまってな」
「世界を巡ることができるグミシップ…シドも材料はあるっていってたけど時間がかかるかも」
「何か、別の方法で、見つけよう」
『ありがとうございます、皆さん』
とりあえずマーリン様に聞いてみよう、エアリスの言葉に皆は頷き席を立ったと同時だった
「こんなところにいたか」
突然闇の柱が現れそこから黒い魔女がでてくる
「お前は…マレフィセント!!」
レオンやユフィが武器を構える中、彼女の視線は私に向けたまま杖を振った
『っ…きゅうに、眠く……』
「ノラ!」
目の前が暗転した