第12章 ???
【ソラはお前さんより今の友達が大事だそうだね】
与えられた一室の与えられたベッドの上でひとつ羽が溢れたぼろぼろの枕だったもの
息を整えることなく冷たい目でそれを見つめていると右手にもつ悪魔の翼を形したキーブレードの柄を強く握った
「俺が…カイリとノラを見つけるんだ」
そしてソラに言ってやる、お前がお友達ごっこしている間に二人を助けた…お前は友人を見捨てたんだと
拳を握りしめ冷たい壁を睨み付けているとガチャリと扉の開く音が聞こえて振り替える
そこには闇の力を与えてくれたマレフィセントが立っていた
俺は闇の力をもらったことでマレフィセントを信頼しているわけではない…この力は4人を守るために得た力だ
マレフィセントは何か悪いことを企てているが知ったことか…俺はカイリとノラがいればそれでいい
その二人のために操り人形になっているだけだ…勿論マレフィセントは俺の願いを叶えるためにも動いている
それがよりいっそう怪しくみえて口だけかと思っていたが今回のマレフィセントの言葉に俺は目を丸くした
「カイリが見つかったよ」
「本当か!?」
ついてこいとマレフィセントの後を追いホールへと足を運べば中央に倒れている見知った緋色に思わず駆け足になり様子をみた
正真正銘…カイリだ!
「カイリ!おい、カイリしっかりしろ!」
カイリの肩を揺さぶるが目覚める気配がない…身体は暖かいまま眠っているようだが様子がおかしい…
「マレフィセント!カイリに何をした?!」
悪魔の翼のような剣…ソウルイーターを構えてマレフィセントに楯突く
マレフィセントは鼻で笑い説明をした
「娘を見つけたときには既にこの状態であった。娘は今、体と心が離れている状態にある…このままでは永遠に眠りについたままだ」
「なっ!一体どうすればいい?」
マレフィセントは杖をリクへと向けて笑みを浮かべた
「カイリの心を取り戻すには7人のプリンセスを集めよ。さすればカイリは元の状態にもどるだろう」
「誘拐、ということか?」
「…どうした?カイリを取り戻したくはないのかい?」
リクは睨みを鋭くした