第2章 に

２年生が終わる３月、

君は卒業する先輩に告白されて

付き合ったんだよね。










部活でお世話になったから知ってる。





すごく後輩思いの、

優しい先輩だってこと。










君が幸せならそれでいい。





なんて大人ぶったりして、

自分の気持ちに蓋をした。










こんな気持ちになるなら

叶わなかったとしても

伝えれば良かった。





そんな事も考えた。










不謹慎だけど、

君が先輩と別れたら

今度は必ず気持ちを伝える。





そう思ってた。