第1章 はじめまして
寒い季節となった日の本
私は雪の積もった木々を飛びながら任務に向かっていた。
雪が足に溶けそうになる。
「楓、遅いぞ。もっと早く。」
私は返事の代わりに目の前にいる沙月に雪を当てた。
がっしりしている背中に。
「なにすんだ!冷たいじゃねぇか」
「うるさいよ、黙って。さつきは男なんだから我慢」
そう言って私は急いだ。
私は雑賀楓、雑賀の忍であり現雑賀孫一の妹。
一部では私を「黒き妖蝶」と呼ぶ
いつも過保護な姉は外に出してくれない
そして家の家訓では縛られる生活
それが私で、沙月は双子の兄。
兄は優しくていつも意地悪
でも甘えると可愛い
任務は【武田信玄と上杉謙信がどんな状況か】
まず、始めに武田そして上杉と行こう