第7章 あんたは全部、俺のもの (家康×舞)
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「舞様、こんな時間にお一人で弓の稽古ですか?」
「三成くん?!見てたの?!」
見られていたのかと思うと急に恥ずかしくなり、顔を真っ赤にしながら三成を見つめる
三成は笑顔を向けたまま、稽古場の中へ入ってきた
「矢を射る音がしたので確認をしに参りましたが、まさか舞様とは思わず驚きました」
「う、うん。もうちょっと上手くなりたいなって思って練習してたんだけど…やっぱり難しいね。なかなか的に当たらないし…」
眉を下げながら笑みをこぼす舞
その姿を見た三成は、少し思案した後、優しい笑みを浮かべた
「私でよければ指南致しますよ」
「えっ、でも迷惑じゃ…」
「いえ、皆さんは政務に追われ忙しくしていますが、私には秀吉様がいらっしゃいますので皆様ほどじゃないんです。だから、気になさらなくても大丈夫ですよ」
ふわりとエンジェルスマイルを浮かべる三成に、嬉しくなって笑顔を向ける
華のような笑顔に少し顔を赤らめながら、三成は大事なポイントを1つずつ説明していった
「凄いね、三成くん!凄くわかりやすい説明だから、何だか上手く出来そうな気がしてきたよ!」
「そう言って貰えると嬉しいです。では、実際に矢を射ってみて下さい」
「はいっ!」
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