第6章 あの日の誓いは永遠に (謙信×舞) R18
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二人が春日山城へ戻ると、門の前で信玄と幸村が待ち構えていた
だが、全身ずぶ濡れで謙信に抱き抱えられている舞の姿を見て、思わず目を見開く
「おいおい、一体何があったんだ。佐助はどうした」
「佐助なら心配いらん。それよりも舞をすぐ湯殿へ連れて行く。悪いがお前らに構っている暇などない」
「ったく、文句の一つや二つ言ってやりたい所だが…天女が風邪でも引いたら悲しいからな。仕方ない」
「まぁー、それはそうですね。おい、ちゃんとあったまって来いよ」
心配そうに見ている二人に申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、舞はペコリと頭を下げた
そんな二人を見送ってから程なくして佐助も無事に帰ってきたのだが、佐助もまたずぶ濡れになっているのを見て、二人が再び目を見開いたのは言うまでもない
「佐助、なんでお前までずぶ濡れなんだよ…」
「いや、色々あって」
「おっ、気になるなー。とりあえず話を聞きたいから、湯浴みが済んだら俺の部屋に来なさい」
この後、事の経緯を全て白状させられた上、朝まで酒に付き合わされる羽目になるとは露にも思っていない佐助は、急いで湯浴みを済ませ、信玄の部屋へ向かうのだった
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