第6章 あの日の誓いは永遠に (謙信×舞) R18
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予想だにしていなかった答えに、2人は目を丸くした
「まさか、昨日俺を拒んだのはそれが理由か?」
「っ、はい…。謙信様は凄く綺麗なのに、私…何だか恥ずかしくて…」
「それで、軒猿に入りたいとか言い出したの?」
「う、うん…。痩せられるかなって…」
「軒猿にだと?!却下だ。兎に角…そんな下らん理由で俺を拒むのは今後一切許さん。帰るぞ、舞」
謙信は、舞に自身の羽織をかけると、身体を抱き上げた
「っ、謙信様!?一人で歩けます…っ」
「駄目だ。濡れた体で風邪でも引いたらどうする」
「で、でも…っ、重いし…っ!!」
「まだそんな事を言っているのか。そもそも俺は、お前の容姿を愛している訳ではない。それに、今くらいの方が抱き心地も良くて丁度いいくらいだ」
「け、謙信様…っ」
「佐助、お前にはまだ言いたいことが山程あるが、このままでは舞が風邪を引いてしまう。今のところは見逃してやるが…後で覚えていろ」
佐助にそれだけ告げると、謙信は舞を抱えて足早に山を降りて行った
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