第6章 あの日の誓いは永遠に (謙信×舞) R18
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「佐助くん!!私も手伝うよ」
一生懸命採取している佐助の後ろから声をかける
佐助は驚いた顔をして振り返った
「舞さん!?ここは足下が悪くて危ないから戻って!」
「えっ?大丈夫だよ、このくらい何ともな…っ、きゃあっ!!」
「舞さんっ、うわああっ!」
池に落ちそうになった舞を引き寄せた佐助だったが、そのまま勢いよく池に落ちてしまう
舞が溺れないようにしっかりと抱き抱えながら岸まで何とかたどり着いた佐助は、舞をゆっくりと地面に降ろした
「っ、ごめんね!佐助くんの手伝いをしたかったんだけど、逆に迷惑かけちゃった…」
しゅんとした顔をして見つめる舞
髪からは水が滴り、このままでは風邪を引いてしまいそうだ
「いや、君が無事で良かった。このままじゃ風邪を引く。火を起こすからちょっと待ってて」
近くから急いで木を拾い集め火を起こすと、佐助は舞を近くに呼び寄せ、並んで体を温めた
「ふふっ、温かいね」
「そうだな。君がいなければこんな経験出来なかっただろうから、ある意味貴重だ」
くすりと笑い、優しく言葉をかける
本当に、こんなに楽しいのはいつ以来だろう
舞さんといると毎日が明るく、華やいで感じる
だから、謙信様も舞さんに惹かれずにいられなかったんだろうな
「髪、まだ乾きそうにないな」
舞の濡れた髪に優しく触れようと手を伸ばした瞬間
佐助は只ならぬ殺気を感じ、慌ててその場から飛び退いた
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