第5章 守りたいもの 後編 (光秀×舞) R18
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御殿へ着くと、九兵衛さんが笑顔で出迎えてくれた
「おかえりなさいませ、光秀様、舞様。今日はまた早いお帰りですね」
「ああ。信長様が舞を連れて戻れと仰られたのでな」
「舞様を、ですか?」
「本当は安土城へ戻れと言われたんですが、信長様とお話をして、これからも光秀さんの御殿へ住んでもいいってお許しを頂いたんです。なので、これからまたよろしくお願いします」
「あの信長様が…。それでは光秀様、舞様を…」
「ああ。舞を娶る事にした。皆にもそう伝えておけ」
「はっ、かしこまりました!」
九兵衛が足早に立ち去った後、舞は暫く放心状態で声も出せずにいた
そんな舞の顔をじっと見つめ、目線を合わせる
「舞、そんな顔をしてどうした」
「っ、どうしたって、光秀さんが急にあんな事言うから…っ!!」
「お前はいつまでたっても女らしくなりそうにないのでな」
「またそうやって揶揄って!」
「ククッ、そう怒るな。そんなお前を俺は可愛いと思っているぞ。誰にも渡したくないと思う程にな」
「み、光秀さん…っ」
顔を真っ赤に染めて俯く舞の顎に手を添え、そのまま唇を重ね合わせる
チュ…と水音がなり唇が離れると、舞は恥ずかしそうに光秀を見つめた
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