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イケメン戦国 短編集 R18

第4章 守りたいもの 前編 (光秀×舞)


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舞が部屋から出て行くと、暫くして九兵衛が入ってきた

「可愛らしい姫様ですね、舞様は」

「お前がそんな事を言うとは珍しいな。あれはなかなかに手がかかる女だぞ?」

くすりと笑みを浮かべ、肩を竦めてみせる

「ですが、光秀様がそのように笑われる姿を見たのはいつぶりでしょうか」

「笑っている?俺がか?」

「はい。舞様の話をされる光秀様は、とても優しい顔で笑ってらっしゃいますよ」

「…………」

意地悪を言って、揶揄って、いつものように笑っていた筈だが…内なる想いを悟られるとは、俺らしくもないな


「舞の笑顔が呑気すぎて、俺も毒されたのかもしれんな」

「はい。太陽みたいに眩しい笑顔でごさまいました」

「………。それで、例の首尾はどうなっている」

「はっ、引き続き捜索中ですが…敵もなかなか尻尾を掴ませてくれませぬ。明日以降は、少し範囲を広げて捜索致します」

「そうか。頼んだぞ、九兵衛」

「はっ、お任せ下さい」


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