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イケメン戦国 短編集 R18

第4章 守りたいもの 前編 (光秀×舞)


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「光秀、さん…?」

「お前と話していると、本当に調子が狂う…」

お前の泣いている顔など見たくない

お前には、いつも笑っていて欲しいのだ。
お前の呑気で真っ直ぐな笑顔が守れれば、こんな怪我など安いもの。
いつも、それ以上のものをお前から貰っているのだからな。

「光秀さん…、私、皆さんに光秀さんの意識が戻った事知らせてきますね。九兵衛さん、凄く心配されてましたから…」

「そうか。皆にも心配かけたようだな。舞はそのまま安土城へ戻れ。家臣に送らせる」

「っ、でも!!」

「暗くなってからでは危ない。この怪我では、次は助けてやれないぞ」

「っ、わ、かりました…。光秀さんにまた迷惑かけちゃいけないから帰ります」

抱き寄せた体を離し、舞の頭をぽんぽんと撫でると、舞は寂しそうな顔で部屋を出ていった




暫くして、九兵衛が慌ただしく駆け込んできた

「光秀様…っ、御無事で…っ!!」

「そう、取り乱すな。それより、舞を安土城へ送り届けろ。まだ、不届きものが城下をうろついているかもしれんからな」

「かしこまりました。すぐに支度致します」

「ああ…頼んだぞ」


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